カリフォルニア米をラ ココット de Gohanで炊いてみる
白いごはん、(前回の記事に書いたように)日系人の食卓にも欠かせないが、日本人にとってはなおさらだ。
幼児の頃から食べ続けている。食べ続けているけど飽きない。食べ続けているからもっともっと好きになる。
日本人はお米のごはんが大好きだ!
先日の里帰り帰国の際、姉がお土産に今注目のストウブ(Staub)のラ ココット de GOHANをもたせてくれた。
ストウブといえば、ルクルーゼ(Le Creuset)と並んでダッチオーブンが人気のフランスの調理器具ブランド。カナダでもキッチン用品のお店には置いてある。けれども、ルクルーゼファンである私はいつも横目で見るだけだった。「やっぱりルクルーゼの方がオシャレ、こっちが老舗」なんて思ってた。
ところが、このストウブ、ルクルーゼに全然負けてないようだ。
北米におけるブランド比較など調べてみたが、結論は、どちらもほとんど変わりがない。それぞれ、良い点、マイナス点が挙げられるが、どっちもどっち。最終的には好みの問題、のようだ。
色の種類の多さではルクルーゼ、値段ではちょっぴりストウブの方がお安め。同サイズで比べるとルクーゼの方が軽い。機能、性能的には甲乙つけがたいようだ。というわけで、すっかりストウブが私の中で見直された。
話をごはんに戻そう。
カナダに戻り早速、ラ ココット de Gohanを使ってごはんを炊いてみた。
意外と難しい。
日本から帰ったばかり、つまり美味しいごはんを数週間食べてきたばかり、ということもあって、余計に、炊き上がり、食感、味にも満足ができなかった。
北米のごはん
10年ほど前からは日本からの輸入品で美味しい白米も手に入るが、私の場合は玄米か分搗き米なので、どうしても北米産、いわゆる“カリフォルニア米”のショートグレイン(日本のお米と同じ種類で粘りのあるお米)になる。だから日本と同じような炊き上がり、特に白米と比べるのは無理がある。
とは言え、思い描いていた炊き上がりにちょっとがっかり。。。
それでも諦めず、こっちのお米と我が家のガスレンジに合わせて、火加減、水加減を調整して、だんだん安定した炊き上がりになってきた!
ごはん専用おなべ。それも 両手にすっぽり収まる一合炊き。ご飯炊きが楽しみになるかわいらしさ。
この可愛いおなべの恩恵を受けているのは、もっぱら私とボストン犬。
ハズバンドは日本のお米、苦手です。。。でもうちのボストン犬はごはん大好き。だからふたり(私とボストン犬)のために、この一合炊きのラ ココット de Gohan、バッチリなのだ。
おまけの考察
何故カナダでのごはんは日本のように美味しくならないのか、といいう大問題について友達と話すことがある。日本から持ってきたお米でも日本と同じような炊き上がりにはならない。美味しくないのはお米のせいだけではない。
たいていこの話は、水の違いだろう、ということで話が収まる。カナダはヨーロッパほどではないものの水が硬い。お米はやはり軟水の方がふっくら炊き上がるようだ。
おまけの悩み
ラ ココット de Gohan、カナダのオンライン通販会社で売っているのを偶然見かけた。多めに炊きたい時に二合炊き、良さそうだな。
おまけの挑戦
先日これを書いている途中に、風邪やらインフルエンザやらにかかったようだ。翌日アップしようと思っていたら、寝込んだ。まだ本調子ではないが、明日はラココット de Gohanでおかゆを炊いてみよう!
日系フードの面白さ
和菓子続きで、「おまんじゅう」の話から。
アンコもののスィーツ、カナダ日系社会では“Manju (まんじゅう)”と呼ばれている。「それは日本も同じ!」と思われている皆さん。
ソウではないのです。
その昔「まんじゅう食べる?」と聞かれ、薄皮まんじゅうや栗饅頭を思い浮かべたら、大福もどきが出てきた。
ここの日系人たちは大福を“Manju(まんじゅう)”と呼ぶ。
(アッ、テレビドラマで病院内の賄賂に使われる「まんじゅう」とは違いますよー。)
大福も“Manju” 。
どら焼きも“Manju”
普通のおまんじゅうも“Manju”
餡子の入った和菓子全般を指しているのだ。
そしてその言葉の前に、「お」が付くことはない。
最初の頃はこの呼び方に抵抗があった。あったのに、今では大福を “Manju”と呼ぶ自分がいることに気づく。。。
戦前カナダに渡ってきた日本人は、日系社会を築き、今では二世の方々もかなり老齢で、三世、四世、五世の時代。
その昔、 大志と覚悟を持って移民した日系人たちは、馴染みの食材がなくても、身近で手に入るもので独自の日本食、いや、「日系食」を作り上げた。
そしてそれらはカナダ日系社会でしっかりと根付いている。
ハワイ生まれの北米日系食、スパムむすびは有名。ハワイへお出かけになることのある方はこのフード、ご存知かと思う。
代表的なカナダ日系人食の数例
Chow Mein(チャウメン):焼きそばの代用食(?)
チャウメンは揚げた中華麺(かた焼きそば)を使用し、それを2−3センチの長さに崩し、野菜やら肉やらの具を入れ炒める。出来上がりは、硬さが残らない、ちょっとパサパサ気味に焼きそばという感じ。日本でおなじみのかた焼きそばやあんかけ焼きそばのチャーメンとはちと違う。
チャウメンと焼きそばの選択があれば、私は日本の焼きそばを選びたい。
醤油ウィンナー:なぜウィンナに醤油?
もともと塩味の強いウィンナを醤油で炒めるからかなり塩辛い。
要、白いご飯のお共。
かりんとう:形態は最近よく見かけるお洒落かりんとうに似ているかも。
おしょうゆ味がよくきいた、甘じょっぱいお菓子。
私が知っているかりんとうとは形も色も味も違う。
こちらも初めて、”かりんとう”と言って勧められた時には「これは、、、、かりんとうではない。。。」と思ってしまったが、食べると、美味しい。クセになる。
かりんとうはカナダ日系かりんとうに軍配があがる。
日系人の食事傾向として顕著な点は、『白いご飯』
とにかく、どんな献立でも、日常の食卓でも、パーティ料理でも、必ず白いご飯がなくてはならないのだ。
西洋料理だろうが、インド料理だろうが、関係ない。
パスタがメインでも白いご飯は食卓にあがる。サンクスギビングのターキーディナーにも白いご飯が添えられる。お赤飯があっても、お寿司があっても、白いご飯が必要だ。
日本人よりお米好き?
かどうかは分からないが、
あなたの家にカナダ日系人のお客様にいらっしゃる時は、白いご飯を炊くことをお勧めする。
夢にみた桜餅が。。。
「手作り桜餅をご馳走になる幸せが訪れることもある。そういう時は、とびきり美味しいお茶と一緒に日本人仲間と味わいながらいただくのだ。」
と、書き、アップしたのは昨晩のことだった。
そうしたら、なんということだろうか。
本日、優しいお味のすてきな手作り桜餅をご馳走になった❤️
ラッキーすぎる!
特別にご招待いただいた会席料理レストランでのランチのデザートだった。
このお店、日本にある懐石料理レストランに全然負けてない。どころか、それを勝ることもあるかもしれない。
お値段も素晴らしいので、なかなか自前では行けない(汗)、、、が、心のこもった美味しいお料理とおもてなしのお店なのだ。
今日のお食事、いつもに増して素晴らしいお味で、中でも焼き物の太刀魚、お刺身の真鯛、タケノコのおこわが印象強かった。
そしてデザートの桜餅、日本からのマスクメロン!!、そして4色の手作りアイスクリーム(苺、バニラ、抹茶、ほうじ茶)にも感涙。
心と体が喜んだ至福のランチ、ごちそうさまでした!
お土産にいただいた雛あられ、おひな様に供え、満足☺️ 「ここでは手に入らないなぁ」と思っていたのだ。
もしかして、望んでいることブログに書くと、叶っちゃう?
Happy HinaMatsuri‼️
先日、風邪ひきで年明け、、、だったのに、もう3月。
3月3日の桃の節句もすぐそこ。幾つになってもひな祭りはなんとなく嬉しいもの!?
住宅事情から雛壇や人形たちもコンパクトなものが人気とか。まして国外では大きな雛飾りはなかなか見られないと思う人も多いであろう。私もそう思っていた。
ところが、
カナダでも立派な雛飾りが見られる🎵
実のところ、この規模のものは日本でもそうはお目にかかれないのではないかと思う。つるし雛はすべて手作り。子供も大人も、日本人もカナダ人も、うっとり見惚れる見事な飾り付けだ。
我が家でも小さなお内裏様とお雛様のセットを飾る。一つはカナダに来たばかりの頃、お雛様を紹介したくて作った千代紙の手作り版。もう一つは頂き物の陶器の立ち雛。どちらもお気に入り。
桃の節句なので、可愛い雛人形たちと一緒に桃の花を飾りたいところだが、なかなか手に入らない。そこで庭から固〜い蕾のついたレンギョウの枝を拝借、花瓶に入れる。1週間から10日ほどで黄色の綺麗な花を咲かせてくれる。そうすると 一気に家の中に春がやって来る。
ほら、
以前は「長い冬のこの時期に、明るいことを!」と、ひな祭り紹介を兼ねて、ディナーパーティを開いたりしていた。
招待状には、おひな様や桃の節句などの言葉を紹介しつつ、ひな祭りの説明付き。
ポットラックでお客様にもお料理やデザートを持ってきてもらうこともある。
ある時お客様の一人が桃を使った(デザートだったか)一品を持ってきてくれたことがあった。
「すごい!この発想、日本人にはないかも」と思うのは私だけだろうか。。。
お祭りでは、やはり、食べ物にも注目!
ひな祭りの食べ物と言えば、チラシ寿司が定番だろうか。
お菓子では菱餅やカラフルな雛あられ、白酒や甘酒の飲み物もひな祭りとセットになっている。
そして、この時期出てくる桜餅。ピンクで可愛いこの和菓子はお雛様にぴったり。
嬉しいことに、
ここカナダでも美味しい和菓子は食べられる❤️
中にはプロ顔負けの素敵な練り菓子も。
きれいで美味しいものが食べたい一心で、独学で和菓子作りを学んだという日本人が少なからずいらしゃるのだ。
薄皮まんじゅうやどら焼き、大福、八つ橋、練り菓子。
知人の手作りから、プロの売り物まで。日本での種類や豊富さには到底及ばないが、海外でここまで手に入る、この環境、嬉しい限りである。
手作り桜餅をご馳走になる幸せが訪れることもある。そういう時は、とびきり美味しいお茶と一緒に日本人仲間と味わいながらいただくのだ。
Happy Hinamatsur!
海外で出会えた「本物」、鼓童の小島千絵子さん
オリンピックも終わりが近づいた。今回はフィギュアースケート中心に楽しませてもらった。日本もカナダも凄い選手がたくさんいるから、一層楽しめる。
各国を代表する選手が揃い、技を競い合うオリンピック。4年に一度ということが、オリンピックを特別なものとし、選手も見る者たちも、一層の熱が入るのだろう。
そして、そこでは間違いなく 「本物」が見られる。
「本物」といえば、先日「これぞ本物」というものに出会った。
鼓童名誉団員の小島千絵子さんのパフォーマンス。
カナダの太鼓グループ、永田社中とのコラボ公演だった。
民族舞踊の千絵子さんの踊りを軸にした舞台。
ステージ後半で披露された千絵子さんの太鼓を打つ姿に見惚れ、その音に魅了された。しなやかで、力強い、見事なパフォーマンスに「こんな太鼓があるんだ」と感動した。
永田社中はカナダを代表する太鼓グループで、そのパフォーマンスも見事だったが、その中で今回、「高橋あきさんの三味線と唄」「千絵子さんの踊り」の競演が際立った。
海外生活をしていると、日本で生活している時以上に日本のもの、しかも極上のものに触れる機会に恵まれることがある。
今回の公演もこの一つだ。日本にいると身近にありすぎて、足を運んでみることがないものが、ここに住んでいることで逆に簡単に見られることがあり、嬉しいことだ。
カナダ冬の週末、ポップアートが並ぶビーチで日光浴
今日は天気も良くてあったかい。午前中に2度まで上がり、お日様が当たるとポカポカ。
寒さ大嫌いの我家のボステリは、特に冬の期間、徹底したカウチポテトと化し、運動不足となる。歳を重ねるごとにこれが顕著となっている(汗...)
そんなわけで今日はボス犬の運動と飼い主のビタミンD生成のため、湖岸へ散歩に。
散歩は”Beaches”「ビーチ」と呼ばれるこの街人気の散歩スポット。11月から3月はこの「ビーチ」地域の湖岸がオフリーシュとなる。ワンちゃん達が堂々とリードなしで駆け回れる。湖にも入れる。はい、凍るような湖に入る元気な犬もいます。
うちのボステリ、小さい頃は他の犬について水に入ってしまったこともあったが、今では「とんでもない!」って感じで、おとなしく砂のビーチを歩く。気が向くと走る。他の犬と挨拶も。
ワンコ達の社交の場だ。
この「ビーチ」、毎年2月中旬からライフガード監視塔がポップアートで覆われる。
ビーチにある監視塔にアーティストたちが思い思いのアートを施すのだ。
アートは斬新なデザインが多く、子供も大人も楽しめる。内部の監視塔もデザインの一部になっていて、上に上がったりもできる。
このポップアートを見ながらの散歩は、ローカルレベルだが楽しく、外に出て行くモチベーションになる。
寒い期間でもこう言った屋外の楽しみを見つけ、日光浴!!
数日の温かい気温と雨で雪がすっかり溶けていて、砂のビーチ。
ボス犬はビーチの砂に足を取られたのか、足をかばって歩き始めた。 家に帰り、シャンプー後、ホットカーペットで痛めた足を温めながらお昼寝中のボス犬である。
海外でのオリンピック観戦:フラストレーション、時々ハッピー
世間はオリンピックで沸いている。カナダも例外ではない。
海外に住んでいると日本人選手の様子はハイライトで見ることはなかなかできない。
IOC管理のもと、各国の放送権によりオリンピックはどの放送局でも見られないのは、どこの国でも同様である。ここカナダではCBCをメインに、TSNというスポーツチャンネルでも放送されているが、放送内容がカナダ選手が中心になりがちなのは自然の道理だ。
ここではTVジャパンという日本のテレビ放送が24時間見られるケーブルチャンネルがあり、 NHKを中心に民放ドラマやバラエティも見られる。東日本大震災以降、うちでもこれを視聴している。
けれども、TVジャパンではオリンピックは放映されないし、TVジャパン内のニュース番組でオリンピックの競技や競技直後のインタビュー模様が映る時も、動画は写真にすりかえられてしまう。。。写真と共に音だけがむなしく聞こえてくる。
これはフラストレーションが溜まる!
けれども、フィギュアスケートはカナダでも人気だし、カナダ選手も強いので最初から最後まで放映してくれる。そんなわけで、韓国とカナダの時差、14時間。寝不足を覚悟で男子フィギュアスケートをライブで見ている私なのである。
羽生君、今日も頑張れ!