気ままに食と生活とあれこれ  by 柚たか

北米大陸の北側を東にずーっと行ったオンタリオ湖岸の町より、生活のあれこれを綴ります。ローカルな日常、外から見た日本のこと、食、植物を中心に。その日の嬉しごとも。不定期にボチボチ書いてます。どうぞよろしくお願いします。

篆刻ワークショップの醍醐味は。。。



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特別に強い想いを持つ趣味は、残念ながらこれと言ってない。

けど時々楽しんですることはある。

その一つが書道で、時々クラスに参加させてもらっている。

 

何故ときどきなのか。と言えば、時間がなかなか合わずクラスに参加できない。年に一度のカナダ書道展の時だけ、出展用にちょっと集中的に練習。なんとも、なまけもの、というか、不良生徒なのである。

どうしてこのようなことが可能かというと、書家の先生がおおらかで、褒め上手で、生徒さんのいいところを引き出してくれる。楽しませてくれる。それぞれのレベルやタイプに沿って教えてくださるのだ。

この先生が、とにかく素敵なのである。だから生徒さんはなかなか辞めない。その結果新しい生徒さんはなかなかクラスに入れるチャンスがない。それはそれは長いウェイティングリストがあるのだ。

毎夏市内から車で1時間半ほどの町の閑静な住宅街にあるご自宅で、先生の篆刻ワークショップを開かれる。夏を通して15回ほど行われる。

今年は久しぶりに篆刻ワークショップに参加

ワークショップでは先生が用意してくださる石の中から自分の好きな大きさや硬さのものを選び、それに文字を彫る。字体は、予め先生に自分が希望する文字をいくつかお知らせしておくと、ワークショップ日までにいくつかデザイン用意しておいてくださる。

一般的に自分の名前の漢字やひらがなを彫ることが多いが、ここはカナダ。名前のカタカナを素敵にデザインしたものもあれば、動物などの絵もあり。その出来上がった作品の中にはとても素敵なものがある。(私のは全然ダメですけど。。。それでも先生は褒めてくれます^^;)

 

今回は私の好きな季節の「春」。ドライバーを兼ねて一緒に参加したハズバンドには私用に「柚」の字に挑戦してもらった。

 

その過程はこんな感じ。

 

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まずデザインがうまく書けるよう練習。最終的にこれでいくと決まると反転イメージにする。朱に塗った石の表面に黒墨で反転デザインを書き込む(ちなみにこの工程の写真撮り忘れ)三番目の写真は少し彫り始めたところ。
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同じくハズバンド編。筆に慣れていないハズバンドは丸が上手に書けるよう何度も練習。

 

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最初の試し押し(誤ってガキって意図しないところをかなり彫っちゃってるのがよく見えてます。。)。押すごとに先生のご指導をいただき、彫っては押す、押しては彫るの修正を重ね、掘り続け、一番左下が最終版。



ハズバンドの作業は、はっきり言って「速い」。

8名の参加者の中で一番最初に仕上げてしまいました。(速ければいいってもんでもありませんがねー(笑))

いつもは遅い私も今年は二番目に仕上がり!!

 

このワークショップの醍醐味は、自然に囲まれた素敵なお宅でリラックスモードで作業、そして美味しいランチが出ることである。

昔は先生の手料理だったランチ、参加者はランチ目当てでもあると話題だった。近年はシェフが旦那さまに取って代わられ、先生は篆刻指導に集中。かなり久しぶりの参加だった私にとっては今回初めてだった旦那さまのお料理。洗練されていて、とても美味でした!

 

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器も素敵です!

 

篆刻の話なのかランチの話なのかわからなくなりましたが、もう一点。

 

旦那さまがインテリアデザイナー(すでにリタイアされてますが)の先生のお宅は、内装やお庭のデッキなど、本当に素晴らしい。木々に囲まれ、モダンの中に落ち着きのある住みたいと思わせるお家。いるだけで癒される感ありありです。

 

今回は篆刻に集中していたのか、木々に囲まれたお宅の写真はほとんどなく、一枚目のがワークショップのお部屋に面したお庭の写真。

 

集中が作品に反映できていないのが、ちょっと虚しいような。。。