気ままに食と生活とあれこれ  by 柚たか

北米大陸の北側を東にずーっと行ったオンタリオ湖岸の町より、生活のあれこれを綴ります。ローカルな日常、外から見た日本のこと、食、植物を中心に。その日の嬉しごとも。不定期にボチボチ書いてます。どうぞよろしくお願いします。

生態系の保護に、蜂と蝶の誘致

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日本の夏は暑い。

 

「猛暑」だけでは足りず、「激暑」「酷暑」「暑熱」という言葉を耳に、目にするこの頃です。日本を外から見るものとして、その厳しさは想像の域を超えている。

 

そして今夏、聞こえてくる言葉は、「灼熱」「灼熱地獄」

 

40度ってどんな感じ?

35度を超えるのは普通で、40度という数字も今年は頻繁に表示されてますね。それに高湿度が加わる。これは一体どんな暑さなのか。体感温度を表す「Humidex」数値があるが、 このHumidex温度表示を使用するなら、50度を超えてしまうのではないかと、体験していない身でも恐ろしくなる。

 

ここカナダ、トロントも夏は暑い。蒸し暑い日も結構ある。そして今年は、『暑い』夏である。

「暑いね〜。蒸してるねー」と挨拶が交わされるが、日本人同士ではその挨拶の後に、「日本に比べれば、まだまだだよね、きっと」とか「これで文句言ってたら日本の人に申し訳ない」の言葉が続く。

 

「うーん、これは日本の暑さに限りなく近いんじゃないか」と思えるかなり蒸し暑い日も確かにあるのだが、そう長くは続かない。3−4日の『酷暑』の後には、必ず、湿度も気温も下がり、爽やかになる。今朝がちょうどそんな日。エアコンも止めました。

 

日本はほっと一息つける数日が少ないから辛いだろうと思う。それでも日本にもここ2日ほど涼やかな風が吹いているようで、何よりですね。

 

異常気象や自然災害、根本原因は。。。

気温も含め、集中豪雨や長期の雨による川の氾濫や土砂崩れ、その他、近年の自然災害は日本のみに留まらず、世界の至る所で大きな被害をもたらしている。北極の氷が溶けているのも、気候変動が引き起こす自然の変化の一端である。

 

先日、姉が「人間が地球に優しくないから、地球も人間に優しくなれない」とつぶやいておりましたが、全くその通りで、10数年前に書いた本の題名を思い出した。それは副題が、「体にやさしく、心にやさしく、地球にやさしく」でした。

環境問題や自分たちができることの提案を幾つか綴ったが、あれから10数年たち、地球環境は更に悪化しているようである。

 

自然の猛威は世界各所で止まることを知らず、このままいったらどうなってしまうのか。

 

身近でできることを見つけよう

自分にできることを少しずつ。の気持ちは今でも変わらない。大したことはできないが、やらないよりはやったほうがいい。そういう意識を持ったほうがいい、と信じている。

 

日常で意識していることというと、

 

使い捨てのものは、できる範囲でその使用を避ける。

節水、節電。

ローカルや無農薬農産物の積極的な購入。

 

食物連鎖で重要な位置を占めている蝶や蜂が好きな植物を庭に植えるのもその一つである。

 

近年、北米でもミツバチが少なくなり心配の声が多く上がっている。ここカナダでも然りである。

 

蜂の役割って? 

蜂は野菜や果物が育つのに欠かせない役割を果たしている。ローカルの露地物青果の多くがミツバチさんの受粉により花が咲き、実となり、私たちの食となっている。

 

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蜂がいなくなれば、青果のみならず、酪農にも影響が。

 

牛が食べる干し草。アルファルファや牧草などが使用されるが、それらは蜂による受粉があればこそ育つ。つまり、蜂がいなくなれば、それは乳牛が食べるものがなくなることにつながり、牛からいただくお乳(牛乳)はもちろん、チーズやヨーグルト、バターなどの乳製品も生産できなくなってしまう。

 

はちみつも多くの人が日常的に使う食品だし、蜜蝋はロウソクはもちろんハンドクリームやリップバームの材料として利用され、プロポリス、ロイヤルゼリーなどは健康食品として大いに活躍している。

 

「刺されるから蜂嫌い」とか言っている場合ではありませんよ。ほんと!

ミツバチさんどころかミツバチ様と呼ばれても不思議でない、地球の生態系の中で大切な役割を果たして一端を担っている。

 

蝶もしかりで、花の受粉に大きな一端を担っている。

今こうして書いている最中、モンシロチョウさんが二匹(本当は蝶は一頭、二頭と数えるようですね。でもなんとなくピンとこないので”匹”を使っちゃいます。)ひらひらと飛んできて、マリーゴルールドやナスタチュームを巡ってあちこち止まってます。写真、パチリ。

 

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受粉がんばれ!

 

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ほんと、うちの小さな庭では微力も微力だけれど、少しでも蜂さまやお蝶さまのお役に立つべく、ひいては地球のエコシステムに僅かでも役立つよう、お好みの植物を少しずつ増やす努力を今後も続けていきます。

 

蜂と蝶により良い環境を!