庭と遊ぶ
2018年、夏。
今年は例年に増して庭いじりに精を出している。
それは、ここ数年、冬に発生する『つまんなーい』病に端を発している。
つまりこいういうことである。
秋冬は家の中で過ごす時間がものすごく増える。
編み物や裁縫の時間が増え、TVを見る時間も多くなる。それはそれで楽しいのだが、なんとなくここ数年、「つまんない!」という思いが溢れる。一度溢れると止まらない。気分も沈んでいく。
寒くて家にこもりがちなのも、陽が昇るのが遅いことも、暮れるのが早いことも、職場のオフィスに窓がないことも、いづれも理由の一つになると思うが、これはもしかして「冬うつ」か?と
冬うつが尾を引かないように
「何かしたーい。」けど、「やりたいことが見つからなーい。」
そんな思いの今年の春先、「よし、今年は一生懸命、ガーデニングをしよう!」と心に決めた。今まで一生懸命でなかったわけではないのだが、まぁ更に心を込めてっていうことでしょうか。
カナダの短いガーデニングシーズン
寒い土地で庭が楽しめるのは一年のあいだでも短い期間である。暖かくなり始める時期は年により違うが、4月の天気の良い週末に花壇の掃除から始まる。前年秋にマルチとして敷き詰めた落ち葉を少しずつ剥がしていく。早い時期に全部取ってしまうと、植物たちもびっくりしちゃうから、少しずつ。それに5月中旬までは朝晩霜が降りることもあるので慎重に。最初は上の部分だけ軽く取り除き、数週間後にもう一度。
そんなこんなをしているうちに5月中旬となり、苗や種を植え始める。
6、7月と植え替え、雑草取り、新しい苗を増やしたり、場所を移動したりと頑張り、8月は暑さでちょっとスローペースになりながらも、草取りや茂りすぎた葉や花が終わった植物を刈り取ったり。
そうこうしているうちに9月になると花の時期もそろそろ終わりに入り、片付けモード。
10月−11月は落ち葉を集め花壇やプランターをカバー、残りは市の回収用に袋詰め。
そうしてあっという間に、外で過ごす時間が少なくなる。
こんな感じで、本格的にガーデニングを楽しめるのは正味4ヶ月くらいなのだ。
なので、5月から8月までの約4ヶ月は用事で出かけるとき以外は週末は必ず庭に出て、土と楽しい時間を過ごす。
そう、やることがたくさんあって、充実している。
今年は、今が貴重な時間であることを認識しながら、それを今まで以上に楽しんでいるというわけである。
そんな時間が持てることに感謝しつつ。