気ままに食と生活とあれこれ  by 柚たか

北米大陸の北側を東にずーっと行ったオンタリオ湖岸の町より、生活のあれこれを綴ります。ローカルな日常、外から見た日本のこと、食、植物を中心に。その日の嬉しごとも。不定期にボチボチ書いてます。どうぞよろしくお願いします。

英語に訳されず、日本語そのままで呼ばれる食材たち

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ワールドカップも終盤に入りました。

Japan、残念な結果でしたが、歓喜の場面を2度も与えてくれた試合と選手に感謝ですね。

 

4年に一度FIFAワールドカップの期間、この街は様々な国旗で街が彩られる。

玄関先や窓に応援する国々の旗が並び、旗をたなびかせて走る車も多い。街角で各国旗を販売する即席店舗も。

(今年はワールドカップ常連でこの街の大きなエスニックグループのイタリアやギリシャ、オランダが出場を逃したり、ポオルトガルやドイツが早々と敗退したりでいつもに比べると少々盛り上がりに欠けているようだが)出身国、隣国、好きな国、それぞれの応援で街全体が賑わう。

 

さすが、移民の国。

その中でもこの街は特に移民が暮らしやすい街として知られている。

外国に住みながら、「外国人」として意識せずに生活していけるのは実に快適である。

 

世界各地からの移民達が文化や習慣の違いを尊重しあいながら生活するこの街では、旅行に行かずとも各国の料理が楽しめる。それはレストランやフェスティバルに限らず、職場では同僚が、近隣パーティではご近所さんが、お国料理を披露してくれるのだ。旅に出ることなく本格的な料理をいただくことができるのは、この街の大きなプラスポイントと言える。

 

食材も中国系ストアーを筆頭に多くのスーパーや専門店がある。うちの近所にはイタリア系食料品店があり結構重宝しているし、車で西に5分も行けばギリシャのベーカリー、南に行くとインド系食料品店。

 

もちろん日本食料品店もあちこちに点在する。

 

日本食人気はどこまで続くのだろう

海外で注目されはじめてから20年以上になるけど、この日本食人気はとどまるところを知らず、「出汁」とか、「柚子」とか、「うに」とか、「抹茶」とか、以前だと英語に訳されていたのが日本語そのままの名前で呼ばれるようになってる昨今である。

 

昔はジャパニーズレストランは、お寿司や天ぷらをはじめ、メニューになんでもあるという日本食一般のお店がほとんどだったのが、最近はレストランも専門化している。

ラーメン屋さんお寿司やさんが数ではダントツだが、串カツ屋さん、ちらし寿司やさん、唐揚げ屋さん、おむすび専門店、などもある。もちろん、居酒屋さんは依然大人気。

 

お料理も器も盛り付けも、そして、お店の内装も「今の日本」を提供しているお店がとても多い。

そんな日本料理を愛してくれる地元の人が非常に多いことは、嬉しい限りだ。

 

この街は食が豊かだし、新しいもの、未知な食べ物に寛容で、喜んで受け入れる。食べることが好きな人が多い街だと思っている。

 

トロントの物価が上がり、人件費も食料品一般も地価もうなぎのぼりであるため、必然的にレストランのメニュー価格も着実に上がっている。

 

そんな中、街のレストラン200軒が参加して行われるイベント、サマーリシャスが昨日より始まった。約2週間のイベント中、参加レストランでは特別な3コースメニューが用意される。いつもよりお安い値段でレストランを試せるので、これを楽しみにしている人も多い。

 

勿論、私もその一人。

 

早速本日、リシャスブランチへ。

お気に入りレストランなのだが、何故かこのリシャスイベントのフードが特に美味なのである。

そして、料理のカテゴリーがCanadian, Contemporary, Continentalのレストランのメニューの中に、ありました。

 

「SAKE KASU」という言葉。

 

この街のインターナショナルな食文化。そして日本食材の人気を感じるブランチでございました。

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左が前菜East Coast Lobster Fritters、右がデザートMilk Chocolate Mousse


ちなみに、酒粕が使われていたのは豚ヒレのメイン料理でしたが、私はお魚をメインに選んだため、どんな仕上がりになっていたかはわかりません。。。