気ままに食と生活とあれこれ  by 柚たか

北米大陸の北側を東にずーっと行ったオンタリオ湖岸の町より、生活のあれこれを綴ります。ローカルな日常、外から見た日本のこと、食、植物を中心に。その日の嬉しごとも。不定期にボチボチ書いてます。どうぞよろしくお願いします。

犬と人がいっしょに楽しむ週末

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5月の第三月曜日はビクトリアデーの祝日。初夏を思わせるような気温になることが多い三連休である。

 

この三連休の日曜日、ハズバンドとボストン犬と共に、仲間が集まるドッグパーティへ。友達夫婦が開いてくれるこのパーティも今年で三年目、恒例となってきた。

 

パーティのきっかけは、三年前にある。

東日本大震災から5年にあたる2016年3月、特別ファンドレージングイベントとして、山田あかね監督を迎えて「犬に名前をつける日」の上映会が行われた。イベント成功の陰には、カナダまで足を運んでくださった監督のおもてしから、イベント企画、当日の準備までイベント実行員会の惜しみない協力があった。

犬好きが集まった実行委員会。そのメンバーが集まっての一年に一度のドッグパーティ。人間もワンコ達も大いにエンジョイするのだ。

 

今年はワンちゃん9匹が顔を揃えた。

下は7ヶ月のウィペットちゃんから、上は16歳のレスキュー犬おばあちゃんまで。

我が家のボストン犬は9歳になったばかりで、年齢はこのグループ中の真ん中へん。(犬も人間も??)割と年齢層高めの集まりだ。ちなみにサイズも真ん中へんです。

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うちのボストン犬


犬種も様々だし、経歴もいろいろ。パピーミルからのレスキュー犬や病気で両目を失った犬もいる。犬同士仲良く絡むこともあるが、どちらかというとそれぞれマイペースで好き勝手にしていることが多いワンコたちである。

嬉しいことに、去年までは怯えて顔を見せてくれなかったレスキュー犬の一匹も、今年はみんなと一緒にパティオでリラックス。

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新入りレスキュー金ちゃん(左)初めてパーティに混じってくれたレスキュー銀ちゃん(右)

 

7か月のウィペットちゃんはウィペットお姉ちゃん(獲物を追いかけるとき以外は大人しい)と違ってやんちゃ。なんとお姉ちゃんのう◯こを食べちゃうことがあるので、飼い主さんはわんこ達のう◯こ察知すると素早く取りに行く。いくつ拾ったのかな。

 

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お姉ちゃんウィペット

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やんちゃウィペットとレスキュー犬

 

愛想を振りまくマルチーズちゃん。

 

歳のため足が弱ってしまったフレンチー君は、食い気だけは衰えず、食べ物めがけて歩き回る。

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食いしん坊フレンチー君

 

目の見えないワンコちゃんはこぼれたワインをペロペロ。

 

ちょっとお年を召したヨーキーちゃんは男の子を追いかけ回す。

 

九匹、それぞれが好き勝手に動き回る。

これだけ犬が集まっても、吠え声はそんなに聞こえない。実に穏やかなワンコが多いのだ。

 

しかし、このパーティの醍醐味は、ワンコ同士、又は人間とワンコ達とのふれあいだけではない。

 

美味しさ満載のパーティなのである。

 

今年からポットラックにして、ゲストも手作り料理やお菓子を持ち寄るものの、ホストのご夫婦がご用意くださる料理がすごい。

 

なんと旦那様、プロのシェフ!

 

ホストも招待客も日本人妻とカナダ人夫のカップルなので、日本語と英語が飛び交う会話、話題も食も和洋が入り混ざる。

 

今年のメインは焼き鳥!

パティオに置かれたのは焼き鳥用コンロ。備長炭を使っていろいろな種類の焼き鳥を焼いてくださる。焼きたては格別の味。特に自家製たれが絶品でした。

ワンコ達もタレの付いていない焼き鳥のおすそ分けで満足気。

 

 やきとりの仕上げに、「串刺し餅」

「試しに」と焼いてくれた。言ってみれば磯辺巻きなのだが、一口大なので食べやすく、ペロッと食べてしまう。炭火で焼いて美味しいタレをつけたものはなかなか家では出せない味。

これでもかと次々に出てくる焼き鳥、ここらでやめようと思っても手が伸びてしまう味。

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皆、満腹!

 

お酒もバラエティ豊か

量もさることながら、持ち寄ったもの含め、ワイン、ビール、日本酒、サングリアなどなど、選択がいくつもあって迷ってしまう。(もちろんノンアルコールの飲み物もあり)

今年の(女子の中での)大ヒットはシトラス果汁のモヒート!

これに尽きる。

数種の果汁を絞り、日本から業者用で購入したという冷凍ゆず果汁を入れ、あとはウォッカと炭酸。大きなピッチャーがテーブルに出るとあっという間に売り切れ!ゆずの風味とミントの香りで「ジュース感覚でガブガブ飲めてしまう」危ないけど美味しいカクテルでした。

そしてこの冷凍ゆず果汁パックに参加女子からの注文が殺到。お料理にも飲み物にも多方面で活躍しそう。ここでは旬の頃でも生の柚子は普通では手に入らないので、こういうの便利。それにここ数年、柚子はカナダでも注目の風味。

 

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「お腹は充分いっぱい」なのにデザートも和と洋が並びついつい手が。。。

 

気の知れたものたちでワイワイと飲む。食べる。笑う。

時間はあっという間に過ぎていく。

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天気も最高!



庭のジャグジーで足湯を楽しむ。焚き火でまどろむ。爬虫類の部屋で蛇と戯れる(この家には爬虫類が専用の部屋で暮らしている😵)。ワンコの散歩に出かける。家の暖炉でぬくぬくする。昼寝(夜寝?)する。人間達の楽しみ方もそれぞれ。

 

ビクトリアウィークエンドには花火が打ち上げられる。お祝いの週末だ。この日も9時近くなって陽が暮れると花火の音が聞こえて来た。打ち上げ花火の大きな音が苦手な犬は多いので、みんなもぼちぼち室内へ。

そして夜が更けてからも、ビリヤード、ピンポンへと楽しみは移っていく。

 

人間達もワンコ達もこの上なく楽しい時間を過ごすことができる、こんな素敵なパーティを恒例行事にしてくれた友達カップルに感謝感謝なのである。

 

九匹のわんこが揃った写真は、、、今年も取れませんでした。(ワンコ達も人間達も好き勝手に動き回ってるから無理無理)

 

このパーティのきっかけとなった「犬に名前をつける日」、素晴らしい映画です。

犬好き、猫好きにはもちろん、全ての方に見ていただきたい映画です。山田監督は、今でも各地で精力的に上映会を行っていらっしゃるので、お近くで上映会があった際には是非。おすすめです。