海外で出会えた「本物」、鼓童の小島千絵子さん
オリンピックも終わりが近づいた。今回はフィギュアースケート中心に楽しませてもらった。日本もカナダも凄い選手がたくさんいるから、一層楽しめる。
各国を代表する選手が揃い、技を競い合うオリンピック。4年に一度ということが、オリンピックを特別なものとし、選手も見る者たちも、一層の熱が入るのだろう。
そして、そこでは間違いなく 「本物」が見られる。
「本物」といえば、先日「これぞ本物」というものに出会った。
鼓童名誉団員の小島千絵子さんのパフォーマンス。
カナダの太鼓グループ、永田社中とのコラボ公演だった。
民族舞踊の千絵子さんの踊りを軸にした舞台。
ステージ後半で披露された千絵子さんの太鼓を打つ姿に見惚れ、その音に魅了された。しなやかで、力強い、見事なパフォーマンスに「こんな太鼓があるんだ」と感動した。
永田社中はカナダを代表する太鼓グループで、そのパフォーマンスも見事だったが、その中で今回、「高橋あきさんの三味線と唄」「千絵子さんの踊り」の競演が際立った。
海外生活をしていると、日本で生活している時以上に日本のもの、しかも極上のものに触れる機会に恵まれることがある。
今回の公演もこの一つだ。日本にいると身近にありすぎて、足を運んでみることがないものが、ここに住んでいることで逆に簡単に見られることがあり、嬉しいことだ。