一年がめぐり、夏
約一年、放置してしまった。
とにかく昨年8月から怒涛の忙しさが続き、10月にカナダ西部でのバケーション後も息つく間も無く、ホリデーシーズン、年末年始、あれよあれよと言う間に、又夏が巡ってきた。
コテージでのんびり感を味わいながら、再びキーボードを叩き始める私である。
今年はハズバンドの「節目のバースデーをコッテージで迎えたい!」との強い希望を汲み、いつもより早い夏のバケーション。
その誕生日の週を祝うかのような爽やかな好天に恵まれ、気持ちの良いコテージの二日目を過ごしている。
コテージでのリラックス度は半端ない。出発前の準備は結構大変で、これまた違った意味で半端ないのだが、それを全然上回ってしまう幸福感に包まれる滞在なのである。
コテージではランチ、ディナーの料理は、私がほぼ一手に引き受けているし、ちょっとした掃除やメンテの作業もする。が、日常とは異なる中で行うそれら作業は遊び感覚が大きい。ちなみに、毎年新しく凝ったものを作っていた数年前までと比べ、最近のコテージメニューは、肉じゃがや天ぷら、スープカレーと言った作りやすいものを定番として入れ、少し楽してる。
さて、ここでの「リラックス」の要因は何なのだろう。
湖と森に囲まれ、水の音、鳥のさえずり、木々が風に揺れる音。青空で雲が静かに動いたり、木々の緑の濃淡。湖面のキラキラ。聴覚にも視覚にも1/fのゆるぎが満載で、これらは大きな要素であるが、それだけではない。
静かな空間で好きなことをする。
本を読む。雑誌をペラペラと眺める。編み物や縫い物をすることもあるし、ぼーっと座って景色眺めたり、ボストン犬をかまったり。いつもしていることを、日常の気に掛かる諸事から離れて、思う存分行う。したくないことはしない。
つまり、脱日常の空間での好きなことをして過ごす時間なのだろう。
そんな時間が過ごせる事に感謝、感謝である。
(コテージ期間中の記事は、滞在中に書き溜めたのを、家に戻ってからアップしています。)
庭と遊ぶ
2018年、夏。
今年は例年に増して庭いじりに精を出している。
それは、ここ数年、冬に発生する『つまんなーい』病に端を発している。
つまりこいういうことである。
秋冬は家の中で過ごす時間がものすごく増える。
編み物や裁縫の時間が増え、TVを見る時間も多くなる。それはそれで楽しいのだが、なんとなくここ数年、「つまんない!」という思いが溢れる。一度溢れると止まらない。気分も沈んでいく。
寒くて家にこもりがちなのも、陽が昇るのが遅いことも、暮れるのが早いことも、職場のオフィスに窓がないことも、いづれも理由の一つになると思うが、これはもしかして「冬うつ」か?と
冬うつが尾を引かないように
「何かしたーい。」けど、「やりたいことが見つからなーい。」
そんな思いの今年の春先、「よし、今年は一生懸命、ガーデニングをしよう!」と心に決めた。今まで一生懸命でなかったわけではないのだが、まぁ更に心を込めてっていうことでしょうか。
カナダの短いガーデニングシーズン
寒い土地で庭が楽しめるのは一年のあいだでも短い期間である。暖かくなり始める時期は年により違うが、4月の天気の良い週末に花壇の掃除から始まる。前年秋にマルチとして敷き詰めた落ち葉を少しずつ剥がしていく。早い時期に全部取ってしまうと、植物たちもびっくりしちゃうから、少しずつ。それに5月中旬までは朝晩霜が降りることもあるので慎重に。最初は上の部分だけ軽く取り除き、数週間後にもう一度。
そんなこんなをしているうちに5月中旬となり、苗や種を植え始める。
6、7月と植え替え、雑草取り、新しい苗を増やしたり、場所を移動したりと頑張り、8月は暑さでちょっとスローペースになりながらも、草取りや茂りすぎた葉や花が終わった植物を刈り取ったり。
そうこうしているうちに9月になると花の時期もそろそろ終わりに入り、片付けモード。
10月−11月は落ち葉を集め花壇やプランターをカバー、残りは市の回収用に袋詰め。
そうしてあっという間に、外で過ごす時間が少なくなる。
こんな感じで、本格的にガーデニングを楽しめるのは正味4ヶ月くらいなのだ。
なので、5月から8月までの約4ヶ月は用事で出かけるとき以外は週末は必ず庭に出て、土と楽しい時間を過ごす。
そう、やることがたくさんあって、充実している。
今年は、今が貴重な時間であることを認識しながら、それを今まで以上に楽しんでいるというわけである。
そんな時間が持てることに感謝しつつ。
生態系の保護に、蜂と蝶の誘致
日本の夏は暑い。
「猛暑」だけでは足りず、「激暑」「酷暑」「暑熱」という言葉を耳に、目にするこの頃です。日本を外から見るものとして、その厳しさは想像の域を超えている。
そして今夏、聞こえてくる言葉は、「灼熱」「灼熱地獄」
40度ってどんな感じ?
35度を超えるのは普通で、40度という数字も今年は頻繁に表示されてますね。それに高湿度が加わる。これは一体どんな暑さなのか。体感温度を表す「Humidex」数値があるが、 このHumidex温度表示を使用するなら、50度を超えてしまうのではないかと、体験していない身でも恐ろしくなる。
ここカナダ、トロントも夏は暑い。蒸し暑い日も結構ある。そして今年は、『暑い』夏である。
「暑いね〜。蒸してるねー」と挨拶が交わされるが、日本人同士ではその挨拶の後に、「日本に比べれば、まだまだだよね、きっと」とか「これで文句言ってたら日本の人に申し訳ない」の言葉が続く。
「うーん、これは日本の暑さに限りなく近いんじゃないか」と思えるかなり蒸し暑い日も確かにあるのだが、そう長くは続かない。3−4日の『酷暑』の後には、必ず、湿度も気温も下がり、爽やかになる。今朝がちょうどそんな日。エアコンも止めました。
日本はほっと一息つける数日が少ないから辛いだろうと思う。それでも日本にもここ2日ほど涼やかな風が吹いているようで、何よりですね。
異常気象や自然災害、根本原因は。。。
気温も含め、集中豪雨や長期の雨による川の氾濫や土砂崩れ、その他、近年の自然災害は日本のみに留まらず、世界の至る所で大きな被害をもたらしている。北極の氷が溶けているのも、気候変動が引き起こす自然の変化の一端である。
先日、姉が「人間が地球に優しくないから、地球も人間に優しくなれない」とつぶやいておりましたが、全くその通りで、10数年前に書いた本の題名を思い出した。それは副題が、「体にやさしく、心にやさしく、地球にやさしく」でした。
環境問題や自分たちができることの提案を幾つか綴ったが、あれから10数年たち、地球環境は更に悪化しているようである。
自然の猛威は世界各所で止まることを知らず、このままいったらどうなってしまうのか。
身近でできることを見つけよう
自分にできることを少しずつ。の気持ちは今でも変わらない。大したことはできないが、やらないよりはやったほうがいい。そういう意識を持ったほうがいい、と信じている。
日常で意識していることというと、
使い捨てのものは、できる範囲でその使用を避ける。
節水、節電。
ローカルや無農薬農産物の積極的な購入。
食物連鎖で重要な位置を占めている蝶や蜂が好きな植物を庭に植えるのもその一つである。
近年、北米でもミツバチが少なくなり心配の声が多く上がっている。ここカナダでも然りである。
蜂の役割って?
蜂は野菜や果物が育つのに欠かせない役割を果たしている。ローカルの露地物青果の多くがミツバチさんの受粉により花が咲き、実となり、私たちの食となっている。
蜂がいなくなれば、青果のみならず、酪農にも影響が。
牛が食べる干し草。アルファルファや牧草などが使用されるが、それらは蜂による受粉があればこそ育つ。つまり、蜂がいなくなれば、それは乳牛が食べるものがなくなることにつながり、牛からいただくお乳(牛乳)はもちろん、チーズやヨーグルト、バターなどの乳製品も生産できなくなってしまう。
はちみつも多くの人が日常的に使う食品だし、蜜蝋はロウソクはもちろんハンドクリームやリップバームの材料として利用され、プロポリス、ロイヤルゼリーなどは健康食品として大いに活躍している。
「刺されるから蜂嫌い」とか言っている場合ではありませんよ。ほんと!
ミツバチさんどころかミツバチ様と呼ばれても不思議でない、地球の生態系の中で大切な役割を果たして一端を担っている。
蝶もしかりで、花の受粉に大きな一端を担っている。
今こうして書いている最中、モンシロチョウさんが二匹(本当は蝶は一頭、二頭と数えるようですね。でもなんとなくピンとこないので”匹”を使っちゃいます。)ひらひらと飛んできて、マリーゴルールドやナスタチュームを巡ってあちこち止まってます。写真、パチリ。
受粉がんばれ!
ほんと、うちの小さな庭では微力も微力だけれど、少しでも蜂さまやお蝶さまのお役に立つべく、ひいては地球のエコシステムに僅かでも役立つよう、お好みの植物を少しずつ増やす努力を今後も続けていきます。
蜂と蝶により良い環境を!
ローカル野菜&果物が華やかなる8月 -バケーション中記事その3
夏はいい。特にカラッとした爽やかな青空の日は外で過ごす時間も増える。今も木々に囲まれ、湖を前にデッキの長椅子でラップトップを広げ、キーを打ち込んでいる。
カナダのような寒い国に住んでいると、外で過ごせる時間に極上の幸せを感じるのだ。
今年の夏は雨が少ないせいもあり、蚊が少ない。
市内では庭いじりでもしなければ刺される機会もそう多くはないが、草木の多いところに行くとたちまちターゲットとされ刺されまくる。
今でこそ耐性ができたのか、刺されても腫れ上がることは無いが、数年前までは刺された箇所が直径5−6センチにも腫れ上がり、その痒さに夜も寝られぬほどとなった。その痒さも1週間ほども続く。
数年前「この痒さは体にもよくない!」(つまり睡眠不足になるし、皮膚にもしばらく跡が残る)と、日本から「ムで始まる二文字の塗り薬」を入手するようになった。腫れなくなったのはこの薬のせいもあるかもしれぬ。思えば、私は子供の頃からこの薬の信望者であった。
話がずれてしまったが、こうして外で過ごしていても、蚊取り線香を焚いたりせずとも、蚊に煩わされないのは、嬉しい限りである。
夏に嬉しいのは、
第一に寒くないこと。
次に、外で過ごせること。
そして、ローカル作物が出回ること。
野菜も果物も、その種類、数、共に豊富になる。ファーマーズマーケットではもちろんのこと、スーパーマーケットでもオンタリオ産野菜や果物が顔を揃える。
色とりどりの季節野菜を見ると嬉しくなる。ついつい手が出てしまう。
けれども、買いすぎ注意。
夫婦二人(プラス、ボストン犬一匹)生活なので、買い物の量は出来るだけ余らすことのないようにと心がけている。お互い忙しく、料理できないことが数日続くこともあるので、その辺りの予定も考えつつ。
それでもやはり無駄にしてしまうことがあり、申し訳ないが生ゴミや庭のコンポスト行きとなることもある。
話は再びそれるが、市内では各家庭で出た生ゴミはグリーンビンと呼ばれる(各家庭に置かれる)専用回収ゴミ箱から週一で回収され、(エアロビックメソッドの)コンポスティング処理される。
なので、まったく無駄になってしまう訳ではないものの、せっかくの食べ物をゴミにしてしまうのはやはり気が引けるので、買いたくても買いすぎないように。
夏野菜はみずみずしく、暑い時期に体を冷やしてくれるきゅうりやナスなどが好んで食されるのはここカナダでも同様。きゅうりやナス、トマトは人気で、その種類も豊富だ。
以前も書いたが、ローカル産にこだわっているので果物は夏しか食べない。というか、買わない。なので、この時期はこれぞとばかり買う。
今はブルーベリーや桃、ネクタリン、杏、すもも等が美味しい時期。デザートに、おやつに、サラダにと活躍をしている。
子供の頃の一番の好物、スイカだけは、収穫をもう少し待たないと出てこない。もちろんスーパーでは手に入るがローカルではない。ファーマーズマーケットで買うローカル産オーガニックのスイカは非常に甘くて美味しい。水分補給に適役の果物で、やはり暑い時に食べたくなる。
ここでは早い時で8月中旬、普通だと下旬にならないと店に並ばないローカルスイカさん。8月下旬で暑さが和らぎ涼しくなると、せっかく売っていても購買力がそそられず、食べずじまいになってしまう年もある。
暑さが続くうちのスイカ収穫を切に望む毎日である。
ところ変われば、クッキングも新鮮 -バケーション中の記事 その2-
コテージ滞在は非常に楽しい。避暑地でのバケーションの見本とも言えるようなゆったりとした休暇を過ごさせてもらう。
もちろん、遊んでばかりではない。「働き」もする。
ハズバンドはもっぱら、力仕事が専門である。お気に入りは暖炉用の薪割りだが、焚き火の守役も好きだ。
この焚き火に私は時折、サツマイモを忍ばせ、焼き芋を作る。
残念ながら、今年は日照りの夏で、この一帯に焚き火緘口令が引かれているため焚き火はオアヅケで、持ってきたサツマイモの出番はなさそうだ。残念!
私は窓拭きやボートクリーニング、草取り、などなど頼まれたことをやらせてもらう。今年はペンキ塗り。(ちなみに私、ペンキ塗りは下手ではないです!)
「働き」と書いたが、このようなこともひっくるめてここでのことはリラックスだと思っている。
出発前の準備も一仕事
そのリラックスの一つがクッキング。
滞在中は朝食以外はほとんど私が準備する。献立から実際の料理まで好きにさせてもらっている。これもここで楽しいことの一つなのだ。
とは言え、出発前の慌ただしさだけは、なかなか「楽しむ」とは表現しがたい。
献立を考え、リスト持参で買い物。家から持っていく食材もパック。それに洋服、その他の身の回りの持ち物準備もだ。本は数冊持っていく。
コテージ滞在中に買い物に出ることもあるが、コテージはロードアクセスがない。出かけるにはボートに乗り、船着場まで行き、そこから車で20分ほどで近くの街に出る。といわけで、食材はできる限り揃えていくようにする。
和の調味料もコテージには常時置いてないので持ち込む。
そんなこんなで、買い物や荷物のパックにかなりの時間が費やされるのだ。
支度にバタバタの一面もあるが、一旦こちらに来てしまえば、そんな事は忘れてしまう。ここでのクッキングは、仕事から帰ってのクッキングとは別物だ。
炊事担当の楽しみ
みんなが喜んでくれる。みんなで食べる。
夫婦二人のために作る、いつもの二人の食卓とは一味違う。
作るものは洋がメインになるが、和食の献立にすることもある。
慣れないものでも喜んで食べてもらえるのがなんとも嬉しい。
特に料理上手というわけでなないが、作り手にとって「美味しい」と食べてもらうことほど張り合いの出る事はない。
いっぱい褒めてもらって、俄然張り切り、自然とお味も上がる。
ように思われる。
献立プラン、活躍する
それに「今日のご飯は何にしよう」と頭を悩ませなくていいのも楽しさの要因かと推察している。
滞在中のメニューをある程度決めてあるので楽だ。予めその日に何を作るかが決まっていて、その材料が揃っている。料理を始めるまでがすごくスムーズなのだ。
そう、それなら家でも1週間献立を作ったらどうだろう。野菜などの材料も無駄にならず、日中、今日の晩御飯は何にしようと悩むこともなく、楽チンなのではないか。
こう思ったことがこれまでにも無いことはない。でも実行したことは一度もない。
これからもないだろう。
何故だろう。
ちなみに今回焼き芋用に持ってきたサツマイモは、天ぷらとなりました。
天ぷらは特に好評メニューで、作りすぎたかと思っても、あっという間に無くなるほどの人気。
湖畔コテージでのバケーション満喫
良い意味で生活のペースは速い方だと思う。仕事や多忙生活はストレスと隣り合わせとなることが多いが、うちもご多分に漏れず、というところである。
そんな中、湖畔のコテージで過ごす夏のバケーションは私たち家族(ハズバンド、ボストン犬のマレイア、そして私)にとってかけがえのないものである。
日常の街から抜け出すだけで、人間はリラックスできる。
それが都会の喧騒から離れた自然の中となれば尚更だ。
水のせせらぎ、鳥の声、風のそよぐ音。緑と水に包まれてリラックスモードは知らず知らずのうちにも高まる。
只今そのバケーション真っ最中
今年は例年よりルーンの鳴き声がよく聴こえる。この水鳥の鳴き声、とても癒されるのだ。眺めても美しいルーンは人やボート、物音ですぐに水に潜ってしまうため、なかなかゆっくりとその姿を眺めていることができない。
美しい水鳥、ルーンとの出会い
10年以上前、カヌー中に、背中に数羽のヒナを乗せたルーンに出会ったことがある。しかもかなり近い、2メートルほどの距離で。ヒナがいる時は更に警戒を高めるルーンをこんな間近で親子の姿を見ることができたのも、あれが最初で最後であろうと思う。貴重なルーンとの時間であった。
普段はボートから遠くで顔を出しているのを見つけて、「ルーンだ!」とラッキーな出会いに感謝するくらいだ。
今年はコテージのドックからもその美しい姿を見ることができたし、鳴き声も頻繁に聞こえてくる。何と言っても朝晩のルーンの鳴き声はとても幻想的で素敵だ。
コテージでの過ごし方は人それぞれ
海に行けば泳ぐのと同様、多くの人は湖に行くと泳ぐ。
私はというと、湖に入るのは稀である。
初めてコテージに来た時、湖に足を入れるのにどれだけの勇気がいったことか。海と違い、浅いところから少しずつ入るのではなく、ドックから一気に深い湖へと入る時の引き込まれてしまいそうな感覚。
そう、湖は神秘的でちょっと怖い感じがする。
そして、こう思うのだ。「子供の頃から泳ぐのは海かプールと決まっていたではないか。 」
ハズバンドは湖水浴、釣りを楽しむ。あとは読書、昼寝。
私は読書、クッキング、編み物、とお互いに好きな時間を楽しむ。
カヌーでの静かな時間
早朝ハズバンドと二人、カヌーでゆらゆらすることもある。
矛盾するようであるが、カヌーは大好きだ。
カヌーがひっくり返らない限りは湖に入ることもないしね。体と水面と近くて心がとても落ち着く。特に朝一番は湖面はとても静か。時には氷か鏡のように水面に全くの波紋がないこともある。
平和平和、なのである。
ライフジャケットを入手してからはボストン犬もカヌーに乗り込む。
ボストン犬は船着場からボートに飛び乗ろうとして湖にドボンしたことがある。ショックのあまりか、お腹を上に向けて沈んでいくところを、すんでのところでハズバンドに引き上げられた。そしてライフジャケットが購入された。
そんなボストン犬だが、カヌーは結構大丈夫だ。カヌー中も大人しく座っている。朝日で眩しそうにしながら、リラックスモード全開。
カヌーは人にも犬にも癒し効果があるようだ。
取りとめのないおしゃべりの時間のリラックス。
ここは私のカナディアンファミリーのコテージだ。カナディアンファミリーと言っても、本当の家族ではない。カナダに来てすぐに一緒に住み始めたルームメイトの家族である。家族のようにお付き合いさせてもらっている。70代のご両親は数年前に完全リタイヤーし、夏の間はほとんどこのコテージで過ごす。そのご両親とのおしゃべりもここでの滞在の魅力の一つである。
インターネットコネクション!
そして、今年の滞在では、1月から始めたこのブログ記事を書いている。
1週間から2週間間隔での不定期アップが、「ここにいる間は毎日アップできるかな」なんて期待して、持ってきましたMacBook。
が、ありました。落とし穴。
ここにはWifiがない。昨年あたりから3GやLTEがかすかに届き、1−2本のバーが立つ。湖の広いところに出るとかなり接続も強くなるが、コテージの立地が湾内なので電波が届きにくい。それでもスマホはインターネットに接続できてLINEやメール、ツィッター、フェイスブックなども、重いが可能だ。
けれどもマックブックは3GやLTEでは繋がらない。この記事、アップできないのだろうか。
いや、ブログはiPhoneでも記事を書き、アップできる。
でもスマホでのタイプは苦手だ。簡単なメールくらいはいいが、長いものをあの小さいキーに打ち込むのは骨が折れる。
さて、この記事、ここに滞在中にアップできるのだろうか。
昨日、家に帰ってきて、今アップ。。。となりました(^_^;)
英語に訳されず、日本語そのままで呼ばれる食材たち
ワールドカップも終盤に入りました。
Japan、残念な結果でしたが、歓喜の場面を2度も与えてくれた試合と選手に感謝ですね。
4年に一度FIFAワールドカップの期間、この街は様々な国旗で街が彩られる。
玄関先や窓に応援する国々の旗が並び、旗をたなびかせて走る車も多い。街角で各国旗を販売する即席店舗も。
(今年はワールドカップ常連でこの街の大きなエスニックグループのイタリアやギリシャ、オランダが出場を逃したり、ポオルトガルやドイツが早々と敗退したりでいつもに比べると少々盛り上がりに欠けているようだが)出身国、隣国、好きな国、それぞれの応援で街全体が賑わう。
さすが、移民の国。
その中でもこの街は特に移民が暮らしやすい街として知られている。
外国に住みながら、「外国人」として意識せずに生活していけるのは実に快適である。
世界各地からの移民達が文化や習慣の違いを尊重しあいながら生活するこの街では、旅行に行かずとも各国の料理が楽しめる。それはレストランやフェスティバルに限らず、職場では同僚が、近隣パーティではご近所さんが、お国料理を披露してくれるのだ。旅に出ることなく本格的な料理をいただくことができるのは、この街の大きなプラスポイントと言える。
食材も中国系ストアーを筆頭に多くのスーパーや専門店がある。うちの近所にはイタリア系食料品店があり結構重宝しているし、車で西に5分も行けばギリシャのベーカリー、南に行くとインド系食料品店。
もちろん日本食料品店もあちこちに点在する。
日本食人気はどこまで続くのだろう
海外で注目されはじめてから20年以上になるけど、この日本食人気はとどまるところを知らず、「出汁」とか、「柚子」とか、「うに」とか、「抹茶」とか、以前だと英語に訳されていたのが日本語そのままの名前で呼ばれるようになってる昨今である。
昔はジャパニーズレストランは、お寿司や天ぷらをはじめ、メニューになんでもあるという日本食一般のお店がほとんどだったのが、最近はレストランも専門化している。
ラーメン屋さんお寿司やさんが数ではダントツだが、串カツ屋さん、ちらし寿司やさん、唐揚げ屋さん、おむすび専門店、などもある。もちろん、居酒屋さんは依然大人気。
お料理も器も盛り付けも、そして、お店の内装も「今の日本」を提供しているお店がとても多い。
そんな日本料理を愛してくれる地元の人が非常に多いことは、嬉しい限りだ。
この街は食が豊かだし、新しいもの、未知な食べ物に寛容で、喜んで受け入れる。食べることが好きな人が多い街だと思っている。
トロントの物価が上がり、人件費も食料品一般も地価もうなぎのぼりであるため、必然的にレストランのメニュー価格も着実に上がっている。
そんな中、街のレストラン200軒が参加して行われるイベント、サマーリシャスが昨日より始まった。約2週間のイベント中、参加レストランでは特別な3コースメニューが用意される。いつもよりお安い値段でレストランを試せるので、これを楽しみにしている人も多い。
勿論、私もその一人。
早速本日、リシャスブランチへ。
お気に入りレストランなのだが、何故かこのリシャスイベントのフードが特に美味なのである。
そして、料理のカテゴリーがCanadian, Contemporary, Continentalのレストランのメニューの中に、ありました。
「SAKE KASU」という言葉。
この街のインターナショナルな食文化。そして日本食材の人気を感じるブランチでございました。
ちなみに、酒粕が使われていたのは豚ヒレのメイン料理でしたが、私はお魚をメインに選んだため、どんな仕上がりになっていたかはわかりません。。。